一般社団法人 関東学生アメリカンフットボール連盟

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関東学生アメリカンフットボール連盟

KANTOH COLLEGE FOOTBALL ASSOCIATION

シーズンの展望 BIG8

2019年度シーズンの展望 BIG8
・日本大学フェニックス
2シーズンぶりに公式戦に復帰となる日大は、新たに就任した橋詰監督が前年のことなどを思い「今年はゼロからのスタートです。基本を振り返りつつも日大の伝統と誇りを忘れないでプレーしたくあります」と実直に語った。
そして今後について続けた。
「(BIG8リーグ所属であり)今季はどうやっても日本一にはなれないわけですが、そういう中でも日本一のチームを作る、という思いでやっていきます。そのためのモチベーションを維持することに気を配っています」
かつての大学日本一が、関東1部BIG8からのスタートになる。
それも、チーム全員が上昇していくであろうシーンに充分に期待が込められる。
つねに前をみて進もうとするOL52贄田主将が言う。
「BIG8でめざしていくのは全勝そして最短でTOP8へと戻り、最短で王者に戻ってみせます!」と気概の一端をみせる。
春オープン戦の成績も6勝0敗1分けと、その強さに一片の隙はない。
「どうやって戦い、どうやって勝っていくか、それを突き詰めていきたい」
新しいチームとしての再出発。そこには喜びと不安が入り交じるが、日大の根底には王者のプライドと意地そして確かな技術がある。


・桜美林大学スリーネイルズクラウンズ
一戦一戦を大事に戦っていくというのは、どのチームにおいても礎になるが、かつて1部に所属していた往年の桜美林大にとって、そこから先が重要なのである。
学園サイドが選手とチーム強化を決定してからが早かった。
新コーチングスタッフと気鋭の河口正史トレーナーを招き、改修された人工芝グラウンドや新設のクラブハウスなどに予算を投入、そのものめざす学生日本一へと邁進を始めた。
「年々、選手層が厚くなり、今年は本格的にTOP8に通じるチームができています」と、熱く語る寺田ヘッドコーチだ。
春のオープン戦は3勝2敗ではあったが、粘りのフットボールで突き進む意識の高さがあり、BIG8はもとよりTOP8のチームに勝利する、その実力は充分にありそうだ。
空中戦のリーダーとなるエースWR3バンデューセン主将も「ここまで懸命にTOP8にならぶクオリティで練習を重ねてきました」と自分たちのトレーニング内容に自信を持っている。
選手では経験豊富で長身のエースQB4亀山がリードするオフェンスと強肩に期待がかかる。


・横浜国立大学マスティフス
今季BIG8唯一の国立大学となった横浜国大。昨年は惜しくもチャレンジマッチ出場を逃し、その悔しさをバネによりいっそうの努力と成長をみせている。
田島ヘッドコーチは「国立大学はアメフト未経験から始める選手も多く、そこからどのように成長していっているのかを見てほしいです。わたしたちはいつも12月まで伸び続けています」と、チームおよび選手の育成と進化に絶大な自信を持っていた。
頭脳派のDL95相田主将は勉学とアメフト部の両立を体現している好アスリート。
「通常のグラウンドトレーニングだけではなく、普段の生活のリズムと集中にメリハリをつけて取り組んでいます」
春は6勝1敗と勝ち星が先行している。
横浜市の北部にある大学の奥まった場所のグラウンドは人工芝へと生まれ変わり、その環境は抜群のものとなった今シーズン、秋にはその効果がみられそう。
選手では走力あるQB1長田のバランスアタックが見応えありだ。


・東海大学トライトンズ
これまで一歩ずつ前進をみせて、昨シーズンに4位となった東海大は、一気にその中堅のポジションからの脱却をめざす。
それもTOP8への昇格を念頭に置きながら「BIG8はすべての試合が大変に厳しい戦いになる」と冷静に語る中須賀監督だった。
主力のOL52村上主将は「自分たちは技術だけでは勝てないチーム」と言い切り、いま対峙するすべてに全力を出して挑むと口にする。
またそのオーソドックスなオフェンスから、小柄ながらもスピードにあふれた快走RB5堀のカットランに注目が集まる。春のオープン戦は3勝4敗。


・国士舘大学ライナセロス
少数精鋭ながら持ち前の気迫と根性、アスリート魂はリーグのどこのチームにも負けない国士舘大だ。
「選手が少なく、どうしても戦力が厳しい」と伏し目がちに少しだけ漏らす大野監督ではあるが、選手約60名が瞬時に一丸となり、まとまりの良さでそれをカバーする。
またコーチングスタッフが選手に対して目が届きやすく指導のしやすさがある。「つねづね選手たちの成長を見届けています」と、前向きな姿勢を打ち出した。
そのパワーをもって中央部を守るDL99高橋主将は「選手が少ないからこそコミュニケーションをしっかり取っています」と力説した。
BIG8に昇格して4年目を迎えた。春の成績は3勝2敗。
下級生部員が多数をしめる若さのチームであり、それを日々タフなトレーニングで勢いづかせる。また、DB/K2浅田のロングキックにも注目だ。


・駒澤大学ブルータイド
1部BIG8に長く定着して、チャレンジマッチまでもう一歩の位置にある駒澤大。
その19年目の指導にあたる新倉監督は「明るくてまとまりのあるチームになりました。そこからなんです、その明るさの中に厳しさを求め最終的に勝利を求めていきます」と心優しく語る。
前年度の6位からひたむきに上位をうかがう一方で、選手個々にスキルアップと個性の表現を望んでもいた。
パワフルなDL91八鍬主将は落ち着いた眼差しで言う。
「全体として下級生でも活動しやすいようなチーム作りをしてきました」
上下関係にとらわれない風通しのよいチームカラーで、着実に上昇の機運を高めていく。
攻撃のかなめは大型RB29割谷でその突進力に定評がある。
また春の記録は1勝3敗であったが上位チームへの奮闘ぶりが光っていた。


・神奈川大学アトムズ
じっくりと足場を固めて4年ぶりにBIG8昇格となった神奈川大。
就任4年目になる輪島監督は「いまのチームになって初めて経験するBIG8です。全力で、決してあきらめない試合をしていきます」と前を向く。
関東1部として多くの未知な部分を抱えてリーグ戦に挑むが、精いっぱい戦い抜きたいと願う。春オープン戦は2勝2敗。攻守ともに手堅さが目を引いていた。
選手数は50余名と少ないが、秋のリーグ戦を経験しながら、さらにまとまりの良さが見られてくるはずだ。
軽快なキャッチを見せるWR11坂本主将は「選手ひとりひとりが考えながらプレーを実行し、勝利という大きな目標に向かい、存分に力を出していきたい」と自分にかみしめるように言った。
そのオフェンスユニットは、エースQB1舩戸から投じられる多彩なパッシングゲームが、TDアタックへの鍵となりそうだ。


・青山学院大学ライトニング
なんと50年ぶりの1部昇格、BIG8へと駆け上がった青山学院大。
その快挙にベテランOB諸氏がその感慨にふけながら、望むのは1部での勝利だった。
さらには青学ならではのチームワークの良さと、チームスタッフによる高度な分析力でBIG8の定着をめざす。
ライン出身の若き緩鹿監督は「わたしたちはこれまで1部リーグを知らない若いチームなのです。たくさんの強豪チームに対して、全力を出して闘いきることが一番です」と静かに心を込めながら語った。
目標は当然のことながら輝かしい白星。そして、そのためには選手全員が何をするべきかを普段のトレーニングから選手たちに問い続ける。
「ノーリミットがチームスローガンです。わたしたちは限界なく成長し続けます」と的確にオフェンスラインをまとめ上げるOL77小林主将が強気を前面に押し立てた。
2勝2敗で終わった春シーズンから、ひと夏を超えた成長がじつに楽しみである。
そのリーグ初戦の相手は強者日大だ。


〔関東学生アメリカンフットボール連盟 広報委員長 岩瀬 孝文〕