一般社団法人 関東学生アメリカンフットボール連盟

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関東学生アメリカンフットボール連盟

KANTOH COLLEGE FOOTBALL ASSOCIATION

シーズンの展望 TOP8

2016年度リーグ戦
今季はTOP8、BIG8に編成替えして3年目、正にHOP-STEP-JUMPの仕上げの年。
TOP8のチームは、熾烈な戦いを駆け抜けるだけの力を確実に付けたかどうか、この3年間の成果が問われるシーズンでもある。

新リーグ体制に早くから用意周到に準備し、部員数も200名を超えた早稲田大学。攻撃は#12笹木、#1坂梨の両QB(共に高等学院で優勝)の経験豊かな指揮の下、突貫小僧#6RB北條が低く密集地帯を駆け上がる。#28須貝とのタイプの違う走りには相手LBはストレスが溜る。守備は今季スタメン多いものの、副将#7LB加藤のプレーリードでダウンの更新は難しい。日々、試合ごとに進化する伸び代のあるチームだけに、下位校相手、前半の9月の罠に気をつけたい。

攻守共に選手層がかさ上げされ、髙橋新監督采配の下、重厚な試合が期待される日本大学。司令塔#10QB髙橋の精度の高いパスと小気味良いランは健在。重量ラインの横を#5RBウイリアムスのスピード&#43RB竹内の重量のランプレー、それに長短組み合わせたパスで攻撃力はリーグ最強。守っても主将#44LB趙のハードタックル、手足の長い#3DBビィーテーの網で隙間は見当たらない。

1992年シーズン、法政大学の「甲子園20年振り出場」の土台を造った当時のコーチや選手が母校のフィールドに戻り、再び関東の覇者を目指す。#4QB鈴木が経験豊かなプレーコールで自らのランも織り交ぜ、伝統のスピードランナーを駆使し、と思えば#7WR奥津や#11高津佐へのプレーアクションパスも有りで守備は翻弄される。守っても広角な主将#34DB石神や#47LB髙橋の集散の早さでTDは許さない。

慶應義塾史上最強の#29RB李は主将として213名の部員を牽引する。スピード、パワー、テクニック3拍子揃い、#2QB小田にはプレーの組立もしやすい。#19WR田邊や#7蜂須賀のパスターゲットも申し分ない。守っては#1兵頭を筆頭に、良く練られたコンビネーションでロングゲインを防ぎたい。

順列5位ながら、下級生の頃から試合経験を積み、上位からは戦々恐々の的の明治大学。QBはタイプの違う#18南と#15阿江の2枚看板でボールをコントロール。伝統の快速RB#33高松や#9福田が縦横に駆ける。今春の関学との定期戦で魅せた主将#28杉山らの固い守備で、得意の接戦に持ち込みたい。

「魂の中央大学」主将として#59OG鳥山筆頭に重量級OLがLOSをコントロール、#12QB松井、#13QB松岡の豪華な起用は他チーム垂涎の的。#3WR松岡(兄)や#4野崎へもシュアなパスが投げ分けられる。K/P市森の描く放物線は、芸術的だ。開幕の法政戦で、今季の力量が推し測られよう。

過去に無い多い選手数でリーグ戦に臨む日本体育大学。小柄ながら度胸満点の#11QB小林
は、一瞬の隙を衝きピンポイントでパスを通す。主将#10北詰の不屈のラン、K/P関根の飛距離と成功率に注目。スキルポジションはアスリート揃いなだけに、相手守備は独走前に止めたい。

ルーツ校・立教大学は83年目の大改革、シニアアドバイザーとして、「日本一」を知っている水野元京大監督を招聘。今春からの意識改革は、組織全体に沁み渡ったか。違いを開幕戦で観てみたい。主将#18QB田中は俊足RB#23杉山と#80WR河本らへのパスが炸裂。守っても2年生ながら既にチームの主軸#8DB森上の、動物的な臭覚でTDを防ぎたい。

今季は上位安泰(1位~4位)、下位苦戦(5位~8位)という単純な勝敗予想は難しい。
今春の交流戦や定期戦の試合結果、スコアを見ても、参考にはならない。秋本番の準備の為、怪我人温存の為、新人育成やポジション変更への対応、プレーの確認等、で本当の実力は曝されることはなかった。
「これまでこのチームに負けたことは無い(その逆も然り)」は実力拮抗のTOP8には通じず、中位(という表現を使うなら、4位慶應、5位明治、6位中央)との対戦に神経を尖らせないと優勝は引き寄せられない。日々進化、反省と検証が求められる3か月間である。

広報部長 前川 誠