一般社団法人 関東学生アメリカンフットボール連盟

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関東学生アメリカンフットボール連盟

KANTOH COLLEGE FOOTBALL ASSOCIATION

シーズンの展望 TOP8

2018年度シーズンの展望 TOP8
『大混戦を制し全日本大学選手権へ』


東京都調布市にあるアミノバイタルフィールドで関東学生アメリカンフットボールの熱き闘が行なわれる。春には1部TOPとBIGなどとの対決や、関東と関西チームの対抗戦で盛り上がる。そして夏には関東周辺や長野各地での夏合宿を経て、母校グラウンドに戻って仕上げのトレーニング並びにプレイの確認にメンタルコントロールなどを施し、いよいよ本番、秋季リーグ戦に突入する。
今季の関東学生1部TOPリーグは7チームで覇権を争うことが決定している。


早大ビッグベアーズは就任2年目となる大柄な高岡監督が一気呵成にリーグ優勝を狙う。
「とくに実力が拮抗しているTOPリーグで一戦一戦を大切に闘っていきたいと思います」(高岡監督)
細身ながら冷静にレシーバを見ている左腕QB1柴崎が、エースWR6ブレナンとTE81松岡らにピンポイントパスをヒット、それに加えて社会人フットボールで数々の実績を収めた中村多門RBコーチによる機微ある指導でRB30片岡とRB7元山をはじめとする幾人もの優秀なバックスが育成されてきた。この攻撃におけるバランスアタックは、おそらく関東においてトップクラスにあろう。
また守備もDL97斉川主将を基軸に据え少数のDLでラッシュをかけて、そこに5~6人のフレキシブルなLB2中村らを配して変幻自在なディフェンスをみせる。さらには、SS31高岡の果敢なヒットを中心にユニットのまとまりがみられる。
「春からの課題を8月の夏練習と合宿を通じてクリアにしてきました。この秋はとことん勝ち抜いていきたいです」(DL97斉川主将)

法大オレンジは監督就任1年目の有澤監督による、つねに選手たちとの親身な対話とそのコミュニケーションで、チームの雰囲気は明るく自由闊達さにあふれている。
「法政らしい、全員が楽しみそして応援してくれる観客の皆さまを楽しませるフットボールをめざします」(有澤監督)
春先から、心身のケアを重んじフィジカルトレーニングに時間をさき、春のオープン戦はわずかに2試合のみにとどめていた。そして福島県いわき市における夏合宿で、さらにひとまわりボディが大きくなった選手たちの秘めたるパワーと爆発力に期待したい。
なによりも注目のエースWR11高津佐への長身QB1野辺からのロングボムが魅力、それに続くWR2南河とWR81神との絶妙なコンビネーションで相手DBを翻弄する。そこでは、かつてのエースナンバー29番を背負うような個性あるバックスの養成がキーとなってきそうだ。また、もともと得意とするオプションランからのトリックプレイも用意され、その戦術の妙も楽しみである。
守備では鍛え上げられた巨漢DL97利根川とDL99山下、ワイドに俊敏なDL9吉田による強烈なラッシュに、定評あるミドルLB5寺林などによるコンビネーションアタックはまさしく見応えがある。そこに読みに長けるDB34藤田を軸とする広範囲のパスラン守備が加わり、ディフェンス全体を着実に押し上げている。
「選手それぞれが楽しんでいけるフットボールで、秋のリーグ戦を突き進みます」(LB5寺林主将)

この秋、おおいに躍進を遂げそうな勢いを持つ中大ラクーンズだ。
これまでTOP8リーグで6位、5位、4位と堅実に順位を上げてきた好チームで、就任2年目の若き蓬田ヘッドコーチの快活さが細部に至るまで、選手全体に浸透してきた。
「去年は4点差以内の惜敗が3試合もあり、それを勝ち取っていればとの悔しい思いがあります。そういうあと一歩の壁を打破していこうと努力してきました」(蓬田HC)
八王子の緑深い広大なキャンパスに合宿所施設が建設され、選手たちはさらに練習に集中できる環境が整った。
攻撃ではラインの要OL78川西主将を中心とした堅実なブロックで2年生QB9伊藤を盛り立て、経験豊富なWR4佐藤とRB35中村を軸に実直なオフェンスが展開される。また守備では中大らしい重くて速いDLフロントとLBの密なる連携によって相手ランニングアタックを封じる。
さらには4年目のキッカーK12小山はサッカー部出身らしく、その滞空時間の長いロングキックでフィールドポジションを優位に持ち込んでいる。
「前年の初めてのリーグ4位に満足することなく、甲子園勝利の目標を達成するべく日々の練習に明け暮れています」(OL78川西主将)

いまやTOPリーグ上位へとひたむきに上昇してきた立大ラッシャーズは、学生アメリカンフットボールのルーツ校その伝統を持って、着実に上位定着へ向けたチームの足場づくりを固めようとしていた。
「われわれは常日頃から選手それぞれが自分を見つめ、そこから自分の行動がわかり成長していく。そのようなチームづくりを基調としています」(中村監督)
攻撃は経験豊かでクレバーなQB3若狭からエースRB21林へのハンドオフとフェイクを武器に手堅いランプレイと、ランアフターキャッチに力強さがあるTE16巽へのパスに、WR80河本へ投ずるロングパスなどによってフィールドをワイドに使う展開を主軸にかかげ、鋭く攻め上がる。
また守備ではDL93岡とDL13庭田を中心にプレッシャーをかけ、そこに最後尾からはDB8森上主将が視野を広く的確な指示を出している。
「いま強いチームになる文化を創造している状態です。今季はそれをチームにしっかりと根づかせるシーズンでもあり、それをやり遂げてこそ見えてくる日本一への道なのです」(DB8森上主将)

夏場の後半に恒例となった伊豆高原合宿で、充分にメンタルが鍛えられた慶大ユニコーンズは部員総勢213名の大所帯。そして試合中はチームカラーの青&赤でスタンドは伝統の応援団とチアリーディングで華やかさに包まれる。
「ここ幾年か惜しいところでの負けを経験して思うのは日々の積み重ねです。そこを突き詰めてこその勝利であると信じています」(久保田監督)
オフェンスコーディネーターのディビット・スタントコーチによるノーハドルオフェンスは今季も健在。その勢いに一瞬でも押されると、相手守備はそこから後手後手に回りついにはTDを奪われてしまうことになる。いわばそのSB13松岡主将によるランアフターキャッチで突進する姿こそがチームの象徴となり得る。
守備では重厚なDL79斎藤のミドルラインを軸にまとまり、それを副将LB18中野などがしっかりとフォローしている。
近年8月後半は、夏合宿の最中。今回は前年に比べて激しいメンバーの入れ替えが行なわれ、それによるチームメイクと浮上がこの秋の命題にもなってこよう。

明大グリフィンズは質実剛健そのもの、けっしてその基本姿勢を崩さない。
「わたしたちは2年連続のチャレンジマッチそこから脱却しなければなりません。そこで明治らしい最後まで全力で闘う精神を大事にしていきます」(岩崎監督)
オプションランでガツガツ進む、ここ一番での張りつめた紫紺魂はいまもなお脈々と息づいている。それが明大の真骨頂となる泥臭いフットボールである。
オフェンスは4年目のQB15阿江がランパスを駆使して柔軟なまでにリードする。さらにRB34二見とRB32小泉、そこに秀逸なカットバックをみせるRB9福田によるスピードあふれるトリプルオプションの選択もありそうだ。またTE85三輪とWR16海津の実力あるレシーブにも期待だ。
守備ではDL10奥山、DL99俵、DL13山田(大)の3メンラッシュを軸に、2列目からLB茂木主将による気迫と指示でそれを盛り立てている。
また毎年夏に行われているチームあげての東北復興支援活動は、その地域貢献を含め地元の人々に希望と夢とを与えている。
「学生日本一をめざして全力で毎試合、向かっていきます」(LB6茂木主将)

日体大トライアンファントライオンには秀逸なスポーツアスリートが揃う。
「いつも言うのは目の前のひとつのプレイに集中して力を出し切ること。細かなミスは問わず、その挑戦し続ける姿勢が大事なのです」(大山監督)
攻撃では4年目を迎えたショットガンQB11小林の才能あるクオータバッキングは充分に見応えがある。そこから軽快なRB25深町へのオプション展開、あるいはWR84徳永らへの小気味良いミドルパス、そして要所で見せるQBキープランはしばしば相手守備を惑わしている。
守備は全員が重くて鋭い攻撃的なハードタックルに、集散の速さは日体ならではの見せ場となる。さらにチーム全体がとことんタフに走り抜く気概にあふれかえる。
「つねに実直そのもの、それぞれが持つ課題をつぶして、栄えある勝利をめざします」(DB29鈴木主将)


フットボールがとても見やすい富士通スタジアム川崎や、天然芝グラウンドが鮮やかに映える夢の島、さらに11月後半に佳境に入る横浜スタジアムでは、それこそ見応えあふれる試合が続いていく。
そしてリーグ戦の主会場となるアミノバイタルフィールドでは長年に渡り出店している、ももちゃん亭の美味しい和食やキッチンシーワイズで飲食を楽しみながら、学生フットボーラーの躍動に一喜一憂、好ましい雰囲気で観戦してみたい。


関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文