一般社団法人 関東学生アメリカンフットボール連盟

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関東学生アメリカンフットボール連盟

KANTOH COLLEGE FOOTBALL ASSOCIATION

シーズンの展望 TOP8

2019年度シーズンの展望 TOP8
・早稲田大学ビッグベアーズ
昨年度の関東王者であるが、年々TOP8各チームの実力の差は縮まっており、それこそ、一戦一戦において気の抜けない試合の連続になると部全体の意識を高めている。
春季オープン戦の成績も3勝2敗と決して前途洋々に、というわけではない。だからこそまずは初戦を大切にしたいと高岡監督は考えている。
「昨年と今年とではまったく別のチーム、昨年は能力ある選手のタレント性に頼ってチームメイクをしていたが、とくに今年はチーム全体で実力を発揮できることをめざしています」と語る。
果敢に守備をリードするLB88池田主将も「選手ひとりひとりの個性を大事にして、一つのプレーを大切にするチーム作りができたように思います」と昨年以上にチーム力は向上しているという思いを口にした。
攻撃は頭脳派の左腕QB1柴崎から、俊敏なキャッチを見せてくれるWR6ブレナン翼がエースとして躍動、さらにはRB5中野とRB7荒巻など個性豊かなタイプが揃うRB陣は、経験豊富な中村多聞RBコーチによるここ数年来の熱い指導が息づき、そのもの早大のランアタックは充分に見応えがありそうだ。


・明治大学グリフィンズ
春季オープン戦の成績は6勝1敗。しかも昨年学生王者となった関西学院大には、4Qに逆転勝利、その粘り強さが光った。この秋はリーグ戦の優勝候補の一角をしめることになりそう。
しかし、岩崎監督は「春に結果を残せたとはいえ、それでそのまま秋にも結果を残せるかとなると別の話」として、そこに慢心した様子はみられない。
「これまで下位に甘んじて入れ替え戦に出場する立場から、去年はトウキョウボウル出場までランクアップできました。今年は、さらにその上を目指します」と、ボトムから這い上がってきたものとしての勢いと堅実なるままの姿がある。
堅実なラインとしてチームを引っ張るOL56北村主将も「上下の隔たりなくともに意見を言い合える好ましいチームづくりができました」と胸を張る。
攻撃は視野が広いQB4西本がエースRB32小泉を中心にした伝統的に得意とするランオプションを見せながら、左右へミドルパスの展開など、バランスアタックがベースとなりそう。
守備では前年に新人ながらスターターとして活躍したDB39福山とDB23村田のスピードあふれるアタックが健在だ。


・法政大学オレンジ
これまで基軸としてきた自由奔放さで他を圧倒してきた法大は、監督就任2年目の有澤監督の胸中に湧き上がる熱いスピリットがあった。
「タフに、真剣に、をテーマに取り組んできたこれまでの成果を、しっかりとこの秋に見せたい」と言い切った。
春は2勝3敗1分けに終わったが、攻守ともに新人を組み込んだ様々なパターンを試しながらの春であり、秋のリーグ戦には「もっとも法政大学らしいフットボールを見せていきます」という言葉で、いよいよ体現してくれる時期に至る。
重くなお速いエースRB3岩田主将は実直に「大学チームだけではなく、社会人にも打ち勝つチームにしていきたいと思います」と力を込めた。
多種多彩な才能を有するQB7勝本と新鋭QB4平井など、そしてパワーアップが著しい副将OL72栗田とDL52山岸を軸にしたオーバー100㎏の大型ラインの面々は、対戦相手に脅威を与え続ける。
そこに豪放かつ繊細なプレイが魅力の法大らしさを打ち出して、覇権獲得への確かな道を歩もうとする。


・立教大学ラッシャーズ
いつもながら落ち着きあふれ、ともすれば禅問答に近いような理路整然とした話ぶりの中村監督だった。
「やはり関東大学アメフトが始まって85年、そのルーツ校のひとつとして意地を見せていきたいのです」
春のオープン戦では1勝4敗とやや振るわなかったものの、歴史と伝統あるチームとしての意地を存分に見せたいところ。
そういう立大のキーワードは「感謝」だ。
しっかりとチームをまとめ上げるTE5田邊主将は「いま自分たちがアメリカンフットボールをできることを含め、たくさんのことに感謝して、ひとつひとつのプレーに気持ちを込めてやっていきたい」と語っている。
立大のキーになるのは、立教新座高時代からコンビを組むQB3若狭とRB2荒竹の4年生ペアだ。その目をつぶってもボールを渡しこめるふたりの呼吸は、もはや秀逸な技術の域にあり、たとえ前にDLが立ちふさがろうとも、それをもろともせずそこをこじ開けていくRB荒竹の突進、あるいは正確なピッチからオープンを巧みに駆け上がる姿は、まるでTDへの道がトレースされているかのようでもある。
そしてその背を、じいっと眺め送ることにほのかに喜びを見出すエースQB若狭だった。


・慶應義塾大学ユニコーンズ
今春はイーブンの3勝3敗の成績に終わっていた慶大。
つねに快活明朗な久保田監督は「春先からフィジカルアップを中心に練習に取り組んできました。チーム全体でチャレンジャーの気持ちをもって秋季リーグ戦に挑みたい」と、意欲を見せる。
また守備のかなめDL90並木主将は「チーム内における選手間の競争が激化しています」と、さらに大きなレベルアップを果たしていると声を高ぶらせた。
堪能な日本語と英語を交えて熱心に指導育成にあたるデビッド・スタントオフェンスコーディネーターによる、真骨頂であるノーハドルオフェンスの完成度はリーグトップの座を保持しており、そのリズミカルな前進は観客とアメフトファンの心を十分に揺さぶってくれる。さらにこの秋はそこからの秘策さえみられそうだ。
選手総勢で160名を超え、リーグ戦半ばの早慶戦には並々ならぬ闘志を燃やす慶大である。しかも迎えるのはホームの慶大日吉陸上競技場。そこで、なんとしてでも勝利をとの強い思いが込められる。


・中央大学ラクーンズ
八王子の大学内にある森の中の人工芝グラウンドで基本練習にあたる中大。前年はよもやのリーグ5位に甘んじた。
その明るさで選手たちに細やかに目を配る蓬田ヘッドコーチは「春の成績は2勝2敗、なかなか苦しいシーズンになるだろう」としながらも、つねにベストを尽くしてリーグ戦をこなしていきたい胸の内を表した。
またDL52神谷主将は「規律と新しい文化の浸透をめざしました。それは新しいことではなく、あたりまえのことを繰り返し、徹底したプレーを繰り返してしていきたい」とチームの信念を口にする。
中大の持ち味は粘りとまとまりの良さである。
そこに自分たちがやりたいフットボールの構築と選手全員の意思疎通が伴い、これまでにない中大らしさが生まれてくる。今季、チームは若返りをみせてフレッシュな印象に包まれるが、ここからの上昇も充分に期待できそうだ。


・日本体育大学トライアンファントライオン
TOP8の中でも部員数60余名と少ないが、その日体大らしいアスリート揃いのパワフルさを有し『少数精鋭主義』を唱えてやまない。
新任の玉ノ井ヘッドコーチは「メンバーが少ないことが不利であることは否めない」とチームメンバーの少なさをいささか嘆く。さらに春オープン戦も1勝4敗とけっして好ましい結果とは言えないが、ここからが勝負であるとの気持ちを新たにチーム一丸となってのゲームメイクを念頭に置いた。
パワフルでスピードあるOL70峰尾主将は「部員数は少ないが、逆にそのことをポジティブにとらえて、選手同士のコミュニケーションを密に取ってきました。それでチーム全体のレベルも上がってきたと思います」と語り、必ず数的不利を打開してみせると意欲に燃える。
その持ち味である隙のないフットボールと、顔が見える選手間の意思疎通の良さはリーグ屈指といえる。そして、これを軸にフィールドを縦横無尽に駆け巡る。


・東京大学ウォリアーズ。
今季が初のTOPリーグ出場、チーム内には強者に立ち向かう意識が充満している。
春は3勝3敗であったがTOP8のチームには大敗を喫し、そこを踏まえての上昇と勝利への道となる。
日本代表チームの指導者として実績ある森ヘッドコーチは、少々自信がないと前置きしつつ「今シーズンはまったく未知の経験になります。それだけにあれこれと考えすぎることなく、いまできることと総合力でベストを尽くしたい」と謙虚な姿勢で言う。
「これまでとは違う環境となりました。それだけに過去を超えるパワーをもって選手全員でリーグ戦に挑んでいきたい」と意志を強くして語るLB94関主将だった。
走力あるバランスQB14伊藤からのロングとミドルへのパッシングと個性派RBの使い分けでゲインを重ねTDを奪う流れ、その基本を重んじた東大らしいフットボールの開眼はもうすぐそこだ。
さらに確実に勝利をもぎ取ったうえでTOP8の定着をめざしたい。