一般社団法人 関東学生アメリカンフットボール連盟

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関東学生アメリカンフットボール連盟

KANTOH COLLEGE FOOTBALL ASSOCIATION

2016年度 TOP8戦評

2016年度リーグ戦
  • 東日本代表校決定戦  2016年12月4日(日)早稲田大学(関東代表)○47-2●東北大学(北日本代表)

    全日本大学選手権決勝へと進む早大

    先制したのは早大だった。左腕QB12笹木からWR4西川へのパッシングと新鋭RB30片岡のランなどにより前半で4TD、28-0と試合の流れを握った。
    後半になり積極的に下級生を投入したところで、76ヤードのパントリターンTDを決めたDB38州戸、さらには1年生左腕QB18柴崎からWR15高地へのTDパスなどで3TDを重ね、トータルで47点を獲得した。
    東北大は4Qにセイフティの2点を奪い、その先に念願のTDをと願ったが4本ものインターセプトを受けてしまい、やや自滅の格好となってしまった。
    「オフェンスラインでRBのビッグゲインを生み出せるような働きができなかった。そのあたりの精度を上げて甲子園ボウルへ挑んでいきたい」早大主将のOL71松原は勝利してもなお、しっかりと気を引き締めた。
    「早大の2DLシステムは分析できていました。ときにパスプロが漏れてしまい、それが、
    インターセプトにつながってしまった」東北大の2年生OL66小舘は反省しきりだった。
    MVPはWR4西川大地(早大4年)、MIPはDL大家大岳(東北大4年)に輝いた。
    「厳しい内容だった去年の試合を踏まえて準備をしっかりとしてきました。甲子園で試合できる喜びよりも、いまは緊張が先に出てきています」(早大・濱部監督)
    「学生たちはベストなパフォーマンスをしてくれました。単純に力の差があります。はじめて本気の関東のチームと闘った気がします」(東北大・遠藤監督)
    この結果により早大が12月18日(日)に阪神甲子園球場で開催される全日本大学選手権決勝・甲子園ボウルに出場する。

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文
  • 第7節  2016年11月27日(日)早稲田大学○27-0●日本大学

    2年連続で関東を制した早大

    直前の試合で慶大の敗戦を知り、この試合に勝つことができれば2年連続の優勝が見えてくる早大は、俄然、チームに張りがみられた。
    降りしきる雨の中、当然ながら徹底したランゲームに終始し、前半はRB3遠藤の65ヤードロングランTDさらにK20長谷川のFG2本と、4QにはRB30片岡の50ヤードランTD、最後はRB6北條とダブルエースのひとりRB28須貝が左オープンへ大きなストライドで走り込んでTDをあげ、日大を突き放した。
    「縦方向への意識を強く持ち100%走り切ること、それらを中村多聞RBコーチから学んでいます」頭を丸々と刈り上げたシーズンMVPのRB須貝がにこやかに応えた。
    日大はパッシングに活路を見出したかったが、早大DBによるレシーバーマークがきつく、思うようにパスが決まらない。そこに早大LB7加藤がボールをはじくQBサックとブリッツしてのソロタックルでチームに勢いをもたらした。
    今季の日大はエースQB10高橋が故障によりリタイアした後は、元気がないままオフェンスに破壊力が失せてしまい、これで4敗の同率4位(順列4位)となってしまった。
    「慶大に負けてからもう一度上を目指そうと4年生たちと話し合いました。華やかさはないチームですが最後にベストな結果を出せました」(早大・濱邊監督)
    「これから立て直しにかかります。主将の趙は、シーズンを通して本当によくやってくれました」(日大・髙橋監督)
    早大は12月3日(日)に行なわれる東日本大学選手権決勝に進み、東北大と対戦、さらに全日本大学選手権・甲子園ボウルをめざす。

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文
  • 第7節  2016年11月27日(日)法政大学○34-28●慶應義塾大学

    法大、試合巧者で押し切る!

    甲子園ボウルへの道がみえてきた慶大は、前半の立ち上がりにひとつ問題がみられた。
    それは全員が緊張に包まれ、いつもの状況と違いベンチが静まり返っていたことだった。
    先制したのは法大。K37木村が手堅くFGを2本とおして6-0とリード、さらにQB4鈴木からTE15佐藤へアウトサイドパスTD、続いてQB鈴木がキープして1ヤードを飛び込んでTDを決めた。
    注目の慶大RB29李は54ヤードのロングランTDで一気に流れを呼び寄せたが、前半で7-20と後手にまわっていた。
    ハーフタイムショーの中村あゆみさんの2曲をはさんで、応援スタンドの赤色に染まる大応援団にバックアップされていることを感じた慶大は、そこで心を持ち直した。
    後半になるとようやくベンチからフィールドに向けて大きな声が出始めたのだ。
    「少し重荷になったんでしょうか、優勝が66年ぶりということで。みんなに勝たせてあげたかった。勝ちたかった…」と大粒の涙をこぼした慶大RB李主将。自身の記録も1000ヤードにあとわずか25ヤード足りなかった。
    その後も法大はQB鈴木が得意とするリードオプションランでじっくりとゲインを重ね、RB32小林が走り込んでTD。反撃をみせる慶大はRB李のランTD2本と、パッシングQB12米内からWR19田邊への16ヤードTDパス、それはDBと競り合い奪い取ったものだった。
    しかし、ときすでに遅かった。
    「とにかく点差は気にせずおおらかにやろうと伝えていました。それぞれが役割をしっかり果たせばいいと。おおきな反則もなくそこにチームの成長をみました」(法大・安田監督)
    「優勝の期待もあり、選手たちは緊張していたようだ。もう少し思い切りよくやらせてあげたかった」(慶大・久保田監督)
    法大は鍛え上げられた身体のWRが厳しいDBブロックで圧倒、それが勝利につながった。

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文
  • 第7節  2016年11月27日(日)明治大学●7-26○中央大学

    ビッグプレイで完勝の中大

    この試合に負けるとチャレンジマッチが待っているとあって、両チームともに激しい攻防が見られた。
    そこでリードしたのは、秀逸なロングキッカーK19市森による2本のFG成功、それも、48ヤードと35ヤードをしっかりと決めての6点だった。
    「力むことなくキックすることができました。先制できてチームに勢いをもたらすことができたように思います」と落ち着いてFGを蹴ったK市森だった。
    明大は奮闘するQB18南からWR11阪本へ、そこからRB32小泉へのスペシャルプレイのパスが決まって逆転。ところが返しのキッキングでWR4野崎に95ヤードものキックオフリターンTDを決められてしまう。そのあたりから中大が試合のリズムを手中に。
    後半にはWR11中村の47ヤードパントリターンTD、さらにはRB野崎のTDランをもって試合は決した。また、手堅いパスキャッチからのパワフルなランで魅せたTE10揚張は「愚直に追い求めての3勝です」と鍛え上げられた胸を張った。
    「ゴール前のピンチを2度防いだことが大きかった。いつもどおりの闘いができたように思う。これも練習した成果です。」(中大・仁木監督)
    「インターセプトなどミスの多いチームが負ける典型的な試合でした。チャレンジマッチへ向けて、泥臭さをより踏まえて、やっていきます」(明大・岩崎監督)

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文
  • 第7節  2016年11月26日(土)日本体育大学●6-16○立教大学

    立大、歓喜の3勝目!

    そのあたりの強さを基軸に、後半戦になるといよいよその真価を発揮してきた立大は、ランパスが得意なエースQB18田中が幸先よくキープランでTDをあげた。
    日体大は優秀なキッカーK12関根が確実な2本のFGを決めたのみ、その後には立大もRB23杉山のパワフルな右オープンランでTDをあげて日体大を振り切った。
    「コンディショニングをしっかりとさせてシーズンを乗り切りました。来季も活躍できるよう努力を重ねます」守備の要として冷静に指示を出していたDB8森上だった。
    これでもかと気迫を見せる日体大ディフェンスだったが、攻撃でQB11小林へのマークがきつく、しかも主将でエースRB10北詰の快活なランも、ことごとくストップされてTDを奪えることができなかった。
    「ようやく基本であるあたりの強さが出てきました。これからもこのヒットにこだわりを持って挑んでいきたい」(立大・中村監督)
    「最初はいいのだが、ずるずるとやられてしまう印象にある。チャレンジマッチはやることに変わりはありません。正攻法でいきます」(日体大・大山監督)
    立大はリーグ3勝目をあげて同率4位、順列で6位となってシーズンを終了した。

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文
  • 第6節 2016年11月13日(日)日本大学●6-27○慶應義塾大学

    慶大チャンピオンロードをひた走る

    前半はほぼ互角の様相から一転、そこに風穴を開けたのが、ドローからのオープンランで、突進したエースランナーRB29李の慶大だった。
    その相手タックルを外しながら走る、流麗なステップワークは大勢つめかけた観衆を魅了した。それで前半に1TD。後半にもドローでファーストダウンを獲得、ラン&シュートとバランスよく攻め上がる。また後半になるとQB12米内からWR7蜂須賀とWR19田邊にそれぞれTDパスをヒットさせてリードを広げていった。
    日大は1年生QB14室井が先発、そこからRB5ウイリアムがロングゲインという王道のランニングアタックがとられたが、そこは慶大守備がしたたかに読んでいた。そして強肩QB19沼田を投入したが、味方OLのパスプロが割られてQBサックを受けてしまった。
    「DLのポジショニングが高いのがわかり、とにかく低くいこうとしました。目の前を押しきれて気持ちがいいです」慶大C59浅原はスナップを投じてから大きく立ちはだかる外国人DLに対して、一歩も引かずにコントロールしていく奮闘をみせた。
    最終4Qに左サイドラインパスからロングゲイン、そこからQB沼田のランで1TDを返した日大、ここで赤の意地を見せた。
    「まだまだです。ベーシックなものにこだわっていきます。あと2週間、最高の準備をしていきます。法大とはガチンコの勝負になります!」(慶大・久保田監督)
    「オフェンスのできが…総力戦です、出場した選手がしっかりすること。あと1試合、全力で、あきらめることなくやります」(日大・髙橋監督)
    全勝となった慶大は11月27日(日)に66年ぶりの優勝をかけて最終戦の法大に挑む。
    下級生を積極登用する勇者日大は来季以降さらに伸びていく可能性を秘めている。

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文
  • 第6節 2016年11月13日(日)早稲田大学○32-14●法政大学

    リズムに乗って突き放した早大

    今季優勝を左右ゲームとして続々と観客がスタンドを埋める。
    いきなりのキックオフリターンTDを決めたのは法大WR1尾崎、さっそうとポーズを決めて、オレンジ色に染まる応援団の拍手に応えた。
    ところがその先は早大ディフェンスが健闘。ラン攻撃に軸が出せないでいた法大はパスに頼ろうとしていく。
    逆に、左腕QB12笹木から、WR4西川やWR36山崎などへコンスタントにパスを通し
    前進していった早大。しかもバックスのRB6北條とRB28須貝の2トップランナーを使い分けてのランアタックがじわりじわりと効いてくる。
    こうなるとブリッツがほとんど見られないオーソドックスなディフェンスに終始していた法大は一気に守勢にまわる展開になった。
    「やりたいこと、すべてやることができました。全員が集中していました」気迫のこもった左腕QB笹木だった。
    法大は3QにQB4鈴木からWR1尾崎へのショートパスでTD、しかし、攻めあぐねてしまう状況がしばしば。早大はRB須貝のTDランにK20長谷川のFG2本で突き放した。
    「今シーズン、ベストな結果を残そうとしました。しっかりと練習してきたので、焦りはありませんでした」(早大・濱部監督)
    「強かったです、早大は。反則も少なくモメンタムもあって。最終戦も私たちは明るく元気よくやります」(法大・安田監督)
    これで6戦全勝は慶大のみとなり、優勝争いは最終節までもつれこんだ。


    関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文
  • 第6節 2016年11月13日(日)明治大学○21-14●日本体育大学

    今季初勝利の明大

    晴天の横浜スタジアム。浜風が軽やかにそよぐ港町。
    スロースタート気味な明大は、2Qから効率良い攻めを見せた。
    エースQB18南から好調なWR7森平へと、エンドゾーン内へ高いパスを投げてTD。
    そのままRB32小泉の1ヤードダイブランTDをはさみ、4Qには再びWR森平が、
    エンドゾーンでマークするDBを鋭く突き放してパスキャッチTDを決めた。
    「エンジンがかかるのが遅くて。でも、気持ちを前面に押し出しました」果敢にキープ
    ランに出たQB南だった。
    日体大は前半にロングキッカーK12関根が51ヤードと41ヤードのFGを成功させるなどで6点。
    のこり1分を切って、意地のある日体大は主将でエースRB10北詰が中央を走りTD。
    しかもトライフォーポイントにトリックプレイを用いWR15日高から投げられたパスをQB11小林がキャッチして8点追加。しかし、そこまでだった。
    「1年生の小泉、佐々木、高橋などを出場させて総力戦だった。最終戦も自分達のプレイを出し切ります」(明大・岩崎監督)
    「やはり勝たないとダメ。しかし、うれしいことに選手たちは日々成長していっています」(日体大・大山監督)
    その奮闘むなしく日体大はチャレンジマッチへの出場が決まった。

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文
  • 第6節 2016年11月12日(土)中央大学●7-14○立教大学

    秋晴れの調布アミノバイタルフィールド、連勝中の中央と前節明治に今季初勝利し、勝ち点3を挙げた立教の対戦。この対戦結果が、不本意にもチャレンジマッチ出場に絡むやも知れず、ピーンと張り詰めた緊張感が漂う。先にエンドゾーンへ飛び込んだのは、中央QB13松岡。パスの構えからの7ヤードキープランは、並み居るレシーバーを擁するだけに立教DB戻れず、松岡の足には余裕。対する立教も、QB18田中が要所で走り、2Qに3ヤードのキープで同点、振り出しに戻った。
    後半、立教は細身ながら芯の強いRB23杉山のランが止まらず、時折、90Kg超のパワフルランナー16巽(登録はQB)も加わりダウンを更新。4Qになって均衡を破る田中の1ヤードダイブで1TD差に。中央は、攻めては松岡弟13➝松岡兄WR3へのロングパス成功、守備では関東最強DL23佐藤の闘志が光るも、モメンタムを掴めず。
    双方ターンオーバーは1回づつ、第3ダウンでのダウン更新が中央50%・立教80%で立教優位、意表を突いたパントフェイクランはダウン更新できず、時間消費でも立教が9分多く、これらがスコアに現れた。


    関東学生アメリカンフットボール連盟広報部長 前川誠
  • 第5節 2016年10月30日(日)早稲田大学 ●14-21○ 慶應義塾大学

    エースRB29李の3TDで振り切った慶大

    春の早慶戦の借りを返したい。
    その一念に燃えていた慶大は、ラン主体の攻めに徹した。
    QB2小田は、ていねいなまでにRB29李とRB1国府谷にボールを渡していった。
    「できればランで1000ヤードに達したいと思います。ですがいまは目前の勝利を、なのです」主将としてのリーダーシップがみなぎるRB李だった。
    これで、トータルヤードでいよいよ大台に届きそうな位置に。そして残り2試合は、ともに横浜スタジアムが会場である。
    「早大のタックルが低かったので、それを見極めて、手を添えて止め、進んでいきました」冷静そのものRB李はセカンドエフォートも抜群に走り、前半に1本と後半に2本のTDをあげて、ゲームを支配していった。
    「QBランを封じ込めようと重圧をかけたプラン通りの守備でした。ランを止めたLB52染矢もよくやってくれました」後方でチームをまとめたDB1兵頭はやったとの表情、そして早大WR85鈴木とのマッチアップも互いに認め合う、良き競り合いをみせた。
    早大はQB1坂梨からWR4西川へのパスがヒット、最後はRB28須貝の左オープンランでTDを返す。そして4Qには左腕QB12笹木を投入し、パッシングゲームに出てTD、しかし2本のQBサックを受けるなど、ときすでに遅くの状況。
    「いつもどおりの攻めでRB李がしっかりと走ってくれました。守備も集中していました。これから優勝をめざしてひたむきに進みます」(慶大・久保田監督)
    「QB笹木へのスイッチのタイミングがやや遅かったような…」(早大・濱部監督)
    11月、残す2試合の連勝で慶大は久方ぶりのリーグ制覇を狙う。

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文
  • 第5節 2016年10月30日(日)中央大学 ○3-0● 日本体育大学

    1TDをめぐる攻防は中大に軍配

    キック1本で決まるという好ゲームとなった中大-日体大。近年においては、引き分けなど、僅差の試合の連続となっていた。
    中大は長身QB13松岡からWR4野崎とWR86佐藤へのミドルインのパスをヒットさせゲームメイク。また日体大は機敏なQB11小林の巧みなランパスを軸に組み立てていく。
    2Qには、キッキングが好調なK19市森の35ヤードのFGが決まって3点。
    その後は、ともにディフェンスのハードアタックでチャンスがつぶされていった。
    「ボールを持ちすぎてサックされてしまって、DLを見すぎていました。それが反省点です」強肩のQB松岡だった。
    またレシービングで首位をゆくWR野崎は「絶対に落とさない100%のキャッチ、今季はリーディングレシーバーをめざします」と意気軒高。
    アスリート集団で名高い日体大は、キックに望みをつなごうとはせず、最後まで1本のTDを狙っていった。
    「しびれた試合でした。日体は過去の試合からみてもそう簡単にはいかない相手だと踏んでいました。それは、さすがですね」(中大・二木監督)
    「最後は主将のRB10北詰にかけたのです!」(日体大・大山監督)
    あくまでTD獲得に己をかけていった日体らしさは、ここでも健在であった。

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文
  • 第5節  2016年10月29日(土)日本大学 ●24-27○ 法政大学

    熱戦を制したのは闊達なる法大

    取っては取り返すシーソーゲームとなったこの試合。もちろん全勝のままTOP8リーグを制覇するには、どちらも落とすことのできない一戦だった。
    日大はQB10高橋がショットガン体型から、ミドルとロングパスそしてRB5ウイリアムの重厚なランに活路を見出すのに対し、法大はQB4鈴木からQB3鎌田へのハンドオフと、WR11高津佐とWR81阿部へのプレイアクションパスとロングパスで応戦していった。
    守備では、日大には要となるDB3ブロンソンがいた。それも1Qには82ヤードのパントリターンTDを決めてひとり気を吐いた。
    前半にはFGと2本のランTDで24-10とリードした日大だったが、頼みのQB高橋が法大DLに猛アタックを受けて負傷退場していた。こうなると、ハーフタイムをはさみ、落ち着いて守備を立て直していく法大、後半、味方の攻勢をじっくりと待った。
    「法政らしさをみせたく思って、奔放さのフットボールです。それがいくらかでも表現できたように思います」躍動する個性派の2年生WR高津佐だった。
    勝利して泣いている選手が何人もいた法大ベンチ、このタフさと強靭さであと2試合だ。
    「試合中に焦らないように、がテーマでした。選手はそれを守りましたが、私はちょっと、あわててしまい(笑)。皆、勇気をもって闘ってくれました」(法大・安田監督)
    「今季は総力戦なのです。1、2年生も伸びてきていますから」(日大・髙橋監督)
    この先、強者日大の熱い闘いぶりを望みたい。

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文
  • 第5節  2016年10月29日(土)明治大学 ●10-41○ 立教大学

    リーグ後半戦、成長著しい立大

    TOP8に復帰してというもの、試合ごとに伸長していく様子がみられる立大だった。
    フレックスボーンから主将であるQB18田中がランアタックを見せてTD、さらにはバックスとレシーバーを駆使してのバランスアタックを試みて、2Qからコンスタントに2TDずつをあげていった。とくにキックオフリターンから、こぼれたボールを拾い上げてTDまで突っ走っていったDB11橋本は喜びにくれていた。
    「まだまだです。プレイに甘さがみられて、最後までやり切ることが大切なのです」と気を引き締めた好感QB田中主将。
    また立大ディフェンスではDB8森上による俊敏なパスカットを始め、DB46田村などのパスインターセプトで、チームを盛り立てていった。
    明大はエースQB18南からパスレシーブしたWR7森平へのホットラインTDで反撃したが、そこまでだった。
    「TOP8における初勝利、ここまでくるのが長かった。当たり前のことをあたりまえのように遂行していくのです。立大らしさは、さらにこれからです」(立大・中村監督)
    「オフェンスがリズムに乗り切れずに終わってしまった」(明大・岩崎監督)
    伝統ある明大、珠玉のオプションランは、いまだ不発のままなのだろうか。

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文
  • 第4節  2016年10月16日(日)早稲田大学 ○52-7● 明治大学

    攻守で明治を圧倒

    前節は中央に13:12と僅差の接戦。「今年の早稲田は、、、」という不安はキックオフリターナー40ブレナン翼が91ヤードを13秒で走り切り払拭、アッという間の「紺碧の空」の斉唱だ。長身細身の腰高スタイルはプロのWRを彷彿とさせる、新しいスターの登場だ。
    前半はQB1坂梨の采配良く、タイプの違うRB28須貝・6北條がゴールを割り、前半で28-0。
    後半に入っても、池田や箕輪(共に1年)のQBサック等で、明治の得点をTDパス1本に留め、危なげなく勝利。登録時、番号未定の選手が内部の競争で勝ち上がり、チャンスを得て活躍、試合毎に層が厚くなっていく。
    「前2節、3節の試合の修正は何とか出来た。大勝したが慢心せず、後半の厳しい試合に臨みたい。」(早大・濱部監督)
    勝って尚、兜の緒を締めるチームに、伸びしろを感じる。

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報部長 前川誠
  • 第4節  2016年10月16日(日)法政大学 ○20-14● 日本体育大学

    日体果敢な攻めも法政の堅守で逆転ならず

    地元川崎という事も有り、オレンジ色が目立つホーム側。前日の試合を終えたチームも、大勢でスカウティングに目を凝らす。先制したのは、日体で「小さな巨人で強心臓」QB11小林からTE98藤本への6ヤードパス。法政は、WR81阿部やK37木村のFGで、10:7と3点のリードで緊迫したムードで前半終了。
    法政、3ダウンからの更新ままならず、又、パスも要所で決まらずピリッとせずで、ストレスの溜る展開。
    後半、QB4鈴木からWR11高津佐へのオプションピッチ、K36三宅のFGで10点を加えたが、4Qに入ってからは完全に日体ペース。QB小林、果敢なパスでエンドラインを脅かすも、法政守備は落ち着き、要所で確実にレシーバーをマークし6点差で「逃げ切った」。
    日体は敗れはしたが、夢の島での早稲田との同点延長節以降、選手個々の動きに凄味が加わった。
    「僕はサイドラインでは特に何もしない。コーチや選手が良い結果を出せるようアシストしていく。」(法大・安田監督)
    確かに監督の周りには、任された選手・スタッフが躍動している。

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報部長 前川誠
  • 第4節  2016年10月15日(土)慶應義塾大学 ○42-20● 立教大学

    慶應攻守でチーム力向上

    前の試合のざわつきが残る中、慶應は絶対的エースRB29の相棒1國府谷のピッチの早い34ヤードランで先制。QB12米内から補球力のあるWR19田邊へのパスで加点。立教はQB3栗原の体格を生かしたスニークで1本返し、前半は14:7で慶應スロースタート。
    後半、李の46ヤードを含む3本のTDで、立教終盤の追い上げ既に遅し。結果を出せる選手を見極めるかの様な、慶應の選手起用は後半の激戦に備えてのものか。
    ただ、反則8回92ヤード罰退は、後半に向けての課題だ。
    「ドタバタして反則も多く反省点多い。QB使い分けの手応えあり、収穫。」(慶大・久保田監督)
    慶應はまだ、他に沢山の引き出しを持っている匂いがする。

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報部長 前川誠
  • 第4節  2016年10月15日(土)日本大学 ●21-27○ 中央大学

    日大第4節の陥罠

    開幕以来のさわやかな秋晴れの中、未だ勝ち星のない中央は主将鳥山が副将小埜、佐藤、市森と共に固い表情でセレモニーに臨む。一方、日大は本日スタメン表に無い主将の趙と副将髙橋。
    試合は、日大がQB10髙橋からWR11佐藤への19ヤードのパスで程無く先制。昨年は大敗を喫した中央だがボールコントロール良く、RB29野田・33佐久間のランで敵陣を侵した後は、K19市森の24ヤードFGと2枚併用のQB12松井&13松岡のパスで前半を7:17と10点差のリードで前半終了。
    早慶との対戦では後半の巻き返しに合うも、この日は違った。日大RB5ウイリアムの独走TD等で一度は逆転を許したものの、P19市森のパントをきっかけに掴んだ好位置からのドライブで、4Q最初のプレーで松岡からこの日絶好調のWR4野崎への、21ヤードパスで再逆転。日大はFGで3点狙わず、4ダウンギャンブル、ウイリアムのダイブで更新狙うも、中央の骨身を砕く果敢な守備の前に1インチ足らず、万事窮す、ここで勝負あった。
    中央は、攻守共に一丸となり、日大の倍近くの時間を消費する、刻むフットボールで2004年以来の日大戦勝利。プレーヤーオブザウイークを獲得したK/P市森の卓越したキック力が背景にあった。
    「逆転負けの修正が出来た。3敗しているが、マラソンでいう処の完走をしよう、4勝を挙げて自己新記録を作ろう、と言ってきた。」(中大・仁木監督)
    今季の暗雲は、西の空の夕焼けの如く晴れ渡り霧散した。

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報部長 前川誠
  • 第3節 2016年10月2日(日)法政大学 ○59-21● 立教大学

    克己と勇気を有して法大

    開幕からの2試合とうって変わって、法大ベンチには活気がみなぎっていた。
    攻守そこにはやることなすこと、すべて躍動感にあふれ走りまわる選手たちの姿があった。
    しかも筋力増強トレーニングの成功もあり、それぞれが一回り近く大きくなっている印象さえ見受けられた。
    前半でTD5本にFG1本を加えて38-0となり、ワンサイドゲームのイメージが漂う。
    「これまでの2試合は自分で迷いがあったように思います。守備を見すぎたのです。まず、ストレートに最短コースを突っ走る、これです!」
    先制のTDをあげたRB3鎌田だった。
    「選手たちはだんだんと上手くなってきています。いろいろとかみ合ってきました。いつも言うのは勇気をもってやろうということです」(法大・安田監督)
    「スイッチが入るのが遅くて、メンタルのタフさがもう少しほしい」(立大・中村監督)

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文
  • 第3節 2016年10月2日(日)日本大学 ○35-14● 明治大学

    流れはいずこに日大

    チームのまとまりが良いというのは今季の明大、これまで2敗はしたが機運は上昇の一途にある。その紫紺魂どこまでも、だ。
    立ち上がり、リバースプレイでRB17黒岩が62ヤードを駆け抜けてTD。日大守備は、後手に回っていた。そこで頼みの日大RB5ウイリアムが明大守備のタックルを跳ね除け35ヤードランTDで同点。そしてQB10高橋からWR82小倉への37ヤードTDパスが決まっていく。日大ディフェンスは、後半には明大を完封。
    「フィジカルをもっと上げたいです。デレクの走りを見ていると本当にそう思います」
    2年生ながらスターターとなったRB21由井は、日大の大型OLに守られ鋭いインサイドアウトランをみせていた。
    「つねに総力戦です。連続で得点できるのになぜQBサックされて流れをやるのだ。そのあたり、たたみかける力が必要」(日大・髙橋監督)
    「地力の差があった。好材料は故障者のカバーが出来てきたこと」(明大・岩崎監督)

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文
  • 第3節 2016年10月1日(土)慶應義塾大学 ○41-3● 日本体育大学

    気迫がこもる慶大

    終始、圧倒し続けた慶大。RB29李主将のランニングアタックで3TD、その大量得点にディフェンではQBサックが6本。
    これでは前節にタイブレイクまでもつれ込み、その勢いがあった日体大は、やるすべがない。
    おごそかなまでに手探りな1Qだったが真骨頂はこれから。慶大のスポッターはスピードあふれる日体大RBフェイクランを丸裸にする。しかも守備ラインでOLを打ち破ること幾度も。ついにQB11小林の快速キープランは見られずじまい。
    「完璧にラッシュをかけることができて。前半戦における山場の試合という位置づけで全員、気合いが入っていました」
    この試合QBサック2本を記録したLB52染矢は明るい笑顔で語った。
    「まだ詰め切れていない部分がある。当たり前のことをあたりまえにやる、それが強さの根源なのです」(慶大・久保田監督)
    「質が違う感じでした。RB李の個人技にやられてしまう、あれではどうしようもない」(日体大・大山監督)

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文
  • 第3節 2016年10月1日(土)早稲田大学 ○13-12● 中央大学

    早大それは薄氷なのか

    その状況はちぐはぐ、あるいは受け身一辺倒であるのか。
    3試合を終えた前年の覇者早大は、その捉え所をどこに置くのか、実にわかりにくかった。
    前節のタイブレイクに、この1点差の勝利。
    昨季のディフェンスは強固なもので、いまの守備にいささかの不安があるのは否めない。
    中大に前進されては秀逸なキッカーK19市森に2本、しかも最長47ヤードのFGまでをも決められ、リードを許す。
    「自分が一発でTDを決めなければなりません。それがバックスの使命なのです」
    スターターを任されるRB6北條であった。
    とはいえ、ベンチに慌てる様子はなく、後半になりQB1坂梨からWR84鈴木へTDパスがヒット!
    RB北條が進めたランで、さらにRB28須貝のTDランが決まり逆転の勝利となった。
    「1点差でも勝とうと伝えていたがその通りになった。QBの出来が少々気になる。それにしてもTOP8は厳しいリーグだ」(早大・濱部監督)
    「チャンスはあった、上手く持っていければと悔やまれる」(中大・仁木監督)

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文
  • 第2節  2016年9月18日(日)早稲田大学 ○24(TB6)-24(TB0)● 日本体育大学

    研ぎ澄まされた日体大

    スピードある日体大のランオフェンスを止めることができない。
    早大のディフェンスは苦闘していた。日体大RB45諸本のインモーションと主将RB10北詰とのコンビネーションにQB11小林による素早いフェイクとキープラン、ハンドオフ、リードオプションの組み合わせは、2DLに最大5~6LBを駆使する早大守備に風穴を開けていった。
    さらにパッシングを交えたバランスアタックで前半をリード、4Qに早大DB3安部によるパントブロックTDで逆転を許すが、終了間際に崩れたプレイながら日体大QB11小林が左オープンを駆け上がり24-24の同点となった。
    TOP8初となったタイブレイクは、後攻の早大がRB6北條のロングゲインと続けざまRB28須貝のダイブTDで決着がついた。
    ハドルのまとまりが素晴らしい日体大そして最後までスタミナが途切れることはなかった。
    「日体大の早さが一番嫌だった。守備もアジャストしにくかった」(早大・濱部監督)
    「ひとえにチームのために!ひとりひとり試合で何をすべきか、いま一度考えようと奮起を促した」(日体大・大山監督)

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文
  • 第2節  2016年9月18日(日)日本大学 ○48-14● 立教大学

    パワーアップしてきた立大

    ありとあらゆるメンバーに試合経験をとの戦略もあったのだろう、スターターには下級生の面々の名がみられた日大。
    開始直後から日大エースQB10高橋のハンドオフとパスで着実にTDを重ねていく。
    ただ厳しさが見られたのが、2Qに右アウトパスから立大LB6内田がインターセプトしてのTD。そのときにQB高橋をベンチに下げ、長時間の投げ込みを命じたことだ。いまでこそ全力でのグラウンド1周はないにせよ、そこに日大の伝統がみられた。また、その後の攻撃ではQB14室井やQB19沼田までを投入する余裕があった。
    フレックスボーン体型がしっくりとくる立大は、主将QB18田中が充実のランパスに出てゲインを重ねた。選手はみるからにウエイト増し、筋パワーがアップした姿があった。これも走り込みなどの基本を重視するトレーニングの成果であろう。
    「ゲームを支配する力強さがなかった。試合には流れというものがある。それを真剣に考えなさいと選手には伝えた。1プレイを大切に、つねに真剣勝負なのだ」(日大・高橋監督)
    「ようやく手応えがあるプレイがあった。ここは取らなければならない、そういう場面で取る。それが大事」(立大・中村監督)

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文
  • 第2節  2016年9月17日(土)法政大学 ○21-7● 明治大学

    明大の健闘及ばず

    果敢なキープランで明大エースQB18南に活気が戻ってきていた。
    これまでの3シーズン、ケガに悩まされて続けてきた南のラストシーズンにかける思い、それがフィールドに現れてきていた。
    また明大応援団にブラスおよび20名を超えるチアの三部構成で、晴天の富士通スタジアム川崎には質実剛健のタフな声援が響き渡った。
    「オフェンスはリズムよくできたと思います。全体的にうまくリードしていくことができました」と、法大QB4鈴木は少しだけ胸を張った。
    その鍛え上げられた大型ラインで攻守をつかさどり、そこにランパスに秀でるQB鈴木が、この日はあえて得意のキープランを抑えて、力量あるWRへとミドルからロングパスを投じていった。そこには総じて開幕からの2試合、その確かな戦略の上にボールコントロールオフェンスに徹する法大との印象か。
    「プレイアクションパスの精度はもっと上がってくるはず。選手にはフットボールの面白さを味わおう、学びとして楽しもうと説いている」(法大・安田監督)
    「よく闘ったと思うが最初に2本TDを入れられたのがダメージとなった。それにタックルミスも響いた」(明大・岩崎監督)

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文
  • 第2節  2016年9月17日(土)慶應義塾大学 ○30-21● 中央大学

    後半に躍動をみせる慶大

    先制パンチを浴びせた中大は前半で21-9とリードした。
    とくにRB29野田の低く手堅いランで2本のTDを得ていた。さらに決めのポイントにおけるQB13松岡からWR陣へのミドルインのタイミングパスが決まっていく。
    ところが、慶大には確かな落ち着きがあった。
    「卓、次第だと言われていますが、それを払拭して良いプレイを出していくことがチーム力だと思っています」そう、爽やかな笑顔をみせながらQB2小田が言う。
    主将でエースRB29李からは「ランが張られているから違うプレイで行こう」との指示も入る。皆で、闘っていくユニコーンズだ。QB小田はキープランを交えたバランスアタックで敵陣鋭く攻め込んでいった。
    後半は慶大守備が奮起して中大を完封。4QになってパスTDで逆転、さらにここ一番でのRB李の6ヤードランTDと突き放して勝利をあげた。
    「相変わらずのスロースタートでもあり、まだまだです。つねに、スタートファーストで、フィニッシュストロングでいきたい」(慶大・久保田監督)
    「後半にタックルミスなどが出る。選手層に厚みがないのはつらいところ、フィジカルをあげていくことだ」(中大・二木監督)

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文
  • 第1節  2016年9月4日(日)早稲田大学 ○38-0● 立教大学

    いまだ成長過程にある早大RB

    この秋の早大オフェンスの魅力といえば秀逸なRB陣にあった。エースRB6北條とRB28須貝、RB30片岡、この3人を中村多聞RBコーチが心暖かく丹念に指導していた。そこで生み出されるのは破壊力ある突進と好ましい上下動のバランスアタックの走りだった。
    しかも前年のレギュラー選手が残るOLは、そのRBのために、確実に道を開けてくれた。
    「初戦の難しさがあり、チャレンジャーの意識で全うできました」(早大主将OL71松原)
    また守備では下級生のスターターを据え、貪欲に試合経験を積ませていく目的をも有したゲームとなった。
    挑戦者の立大は主将でQB18田中のパワフルなキープランと強肩右腕のロングパスを軸としたがTDを奪うには至らず。
    「立大がフレックスボーンを使ってくるのは想定の内。水野さんの指導が行き渡りそれが脅威でした。鍛え上げられたRBはさらに躍動してきます」(早大・濱部監督)
    「策よりもあたりの強さで勝つなのですが、いい流れをつかめなかった」(立大・中村監督)

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文
  • 第1節  2016年9月4日(日)慶應義塾大学 ○21ー17● 明治大学

    ここ一番、頼りになる主将のラン

    みるからに柔軟でパワフルな慶大RB29李は主将の心構えとしてASK MEを唱えた。
    つねに能動的に自分からアクションを起こそう、はなから選手全員にそう言い続けた。
    慶大のチーム戦略としてRBのローテーションにより、エースランナー李の負担を軽減する意図があった。しかし最大の見せ場ではやはり李の快走そして4Q逆転のTDである。
    「これが決めプレイなのです。これを止められると勝てません。そこまでの習熟を遂げて、作り上げたシリーズです」(慶大RB29李主将)
    明大はエースQB18南が果敢なまでにダウンフィールドに出ていってファーストダウンを奪ったが、慶大の厚みあるセカンダリーがその先へは進ませず。さらには反則で後退し、みすみすチャンスを逃していった。
    「相手にボールコントロールされて、なかなか勝ちきれず、前半でもっと引き離さなければならない苦しいゲームでした」(慶大・久保田監督)
    「ミスをしたチームが負けるという典型。仕上がりは良かったのですが」(明大・岩崎監督)

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文
  • 第1節  2016年9月3日(土)日本大学 ○45ー7● 日本体育大学

    安定のショットガン攻撃

    エースQB10高橋は快活至極であった。それもWR25桑原やWR87南らにパスを投げ、次にはタフにランに出ていくという展開で日体大ディフェンスを翻弄していった。
    さらにRB5ウイリアムの重厚なカットランもあり、そのパスランアタックともなればアスリート揃いの日体大といえども手の施しようがなくなる。さらには日大の巨漢OLによる鉄壁なパスプロテクションとブロックも健在。
    また守備ではDB3ブロンソンが広い視野で、味方守備に的確な指示を出していた。
    「去年の7本のインターセプトを10本に伸ばしていきたい」(日大DB3ブロンソン)
    後半になるとQB18徳島など下級生の選手を投じ、試合経験を積ませた日大だった。
    今季から新たに就任した高橋監督は柔和な表情で言う。
    「試合は、選手も我々もつねに自分自身との闘いなのです。リスペクトしながらも闘争心を持ち、果敢であたりたく思う」
    「力を出し切っていない、それでは結果がついてこない」(日体大・大山監督)
    「いつも通りのプレイができず自滅した感じでした」(日体大RB10北詰主将)

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文
  • 第1節  2016年9月3日(土)法政大学 ○41-7● 中央大学

    伝統が息づく法大

    法大はエースQB4鈴木から大型TE15佐藤へとパスを通して攻撃のリズムを作った。
    そこでのエアアタック、WR11高津佐からWR1尾崎へとスペシャルプレイのパスTDが決まる。その後も、RB3鎌田やWR81阿部らへと小気味良く投げ続けて4TDを重ねていった。さらに後半にはQB6馬島を投入する余裕も見られた。
    中大はQB13松岡からWR82小林へのポストパスがヒットして1TDを返すのみだった。
    開幕前日にスタッフ登録した法大の安田監督代行は、大学運動部のあり方を説きつつ語る。
    「選手全員には勇気をもって闘おうと伝えた。今シーズンはすべての体制を見極めるとき、そして時期がくれば、いろいろと手を加えていく」
    最初、その監督代行の就任にとてもびっくりしたと語る法大主将のSF34石神。
    「開幕戦の緊張と不安もありましたが練習の成果を出せました。いまは新しいことに取り組み、変わっていくことが大事だと思います」
    ここで一気に、新生法大の躍進に注目が集まることになりそうだ。

    関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文