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2023年8月10日日本大学アメリカンフットボール部は「当面の間の出場資格の停止」に
一般社団法人関東学生アメリカンフットボール連盟は本日、オンラインで臨時理事会を開き、部員1人が大麻と覚醒剤を所持したとして逮捕された日本大学アメリカンフットボール部に対して、「当面の間の出場資格の停止」とすることを決めました。
同部からは昨日、来月2日に開幕する1部リーグTOP8のリーグ戦に参加したいという意思を伝えられ、本日同部の中村敏英監督から説明を受けましたが、現状では試合に出場させることはできないと判断しました。今後、規律委員会が調査を進め、最終的に理事会で処分が追加される可能性があります。

今回の処分を科す理由として、以下の4点を挙げます。
①日大アメフト部側から、逮捕された部員以外の部関係者全員が違法薬物に潔白であると保証できない旨が示されたこと
②逮捕された部員以外の部の関係者に違法薬物を使用した者が存在している疑いが払拭できないこと
③再発防止策の提示ならびにその実施がなされていないこと
④部関係者(指導者、学生を含む)の責任の所在が明らかでないこと

当連盟はもとより「連帯責任」を求める方針はありませんが、本件はその方針に則った上でも、これまで日大アメフト部が十分な事実の解明をなさず、かつ、同部が責任の所在を明確化していないため、現段階では同部全体を処分せざるを得ず、これは連帯責任以前の問題であると考えます。当連盟がミッション(フットボールの使命)に掲げる「学生一人ひとりの人間的な成長を支え、大学スポーツの本質を追求し、豊かな未来を描く」に照らしても、現状では日大アメフト部を試合に出すことはできないと判断します。薬物事案という大きな社会問題であるからこそ、対戦相手や協賛社、支えてくださる方々、応援してくださる方々らの存在を念頭に、慎重に判断せざるを得ないと考えます。

今回の処分に伴い、来月2日の法政大学との試合を中止とします。以降の試合については、各試合日の1か月前を期限とし、上記4点について日大アメフト部がクリアしたと当連盟が認めた場合、日大アメフト部のリーグ戦出場を許可することとします。
ただし、リーグ戦に途中から出場する場合、日大アメフト部の試合は「参考試合」とし、対戦相手含めて勝敗はカウントしません。また、「参考試合」の対戦校は、負傷者続出などチーム事情によっては「参考試合」を行わなくてもよいこととします。1部リーグBIG8とのチャレンジマッチの扱いは、別途理事会で議論して決定します。

当連盟としては、当連盟独自の調査を進めるとともに、引き続き、日大アメフト部からの事実確認を含む報告を待つこととします。